家の中に茶色い小さな細長い虫が発生、この虫は何?

 

家の中に発生した虫、茶色で小さくて、細長い。何の虫でしょうか?人を刺したり咬んだりするのでしょうか?

 

それとも、家屋や人の財産に被害を与える虫なのでしょうか?

 

茶色、小さい、細長い、この3つがキーワードですと、家屋に発生する虫にはいくつか候補がいます。この記事では、何種類か候補を挙げて解説します。

 

茶色で小さくて細長い、可能性のある虫はこれ

茶色、小さい、細長いをキーワードにすると、次の5つが考えられます。

・ヒラタキクイムシ

・イエシロアリ

・ヤマトシロアリ

・カツオブシムシ

そして、やや丸みを帯びていますが、細長く見えてしまう虫が、

・シバンムシ

・チャタテムシ

 

ここに挙げた虫は全て害虫です。人を刺したり咬んだりするのではなく、本や食品、家屋に害を与える財産害虫です。

 

・家屋に被害を与える虫

ヒラタキクイムシ、イエシロアリ、ヤマトシロアリは、家屋の木材に被害を与える害虫です。

 

ヒラタキクイムシは、ヒラタ+キクイムシ、つまり木食い虫ということです。

 

シロアリは皆さん御存じの通り、木造住宅の敵です。シロアリは大きく分けるとヤマトシロアリとイエシロアリに分けられます。

 

ヤマトシロアリは、木材の湿気の多いところを好みます。ですので被害は局所的で、大きな被害を与えるケースは多くありません。

 

イエシロアリも湿気の多いところを好みますが、彼らは自分で湿った土を乾いた木材の所に持ち込んで、湿り気を与えて食害します。大きな被害はこのイエシロアリの方が出る傾向にあります。

 

本や食品に害を与える虫

シバンムシ、チャタテムシは、本の紙、乾麺などの乾燥食品に害を与えます。

 

シバンムシ、チャタテムシ共に、やや丸みを帯びていますので、人によっては細長いと感じないかもしれません。

 

チャタテムシは、紙や乾燥食品だけでなく、皮革製品も食い荒らします。ただし、このような食害を与えるチャタテムシは、羽がないものだけです。

 

羽があるチャタテムシは、紙などではなくカビをエサとして生活しています。

 

服に害を与える虫

カツオブシムシは、絹、毛織物などの繊維製品に害を与えます。カツオブシムシを画像検索すると、細長いというよりもまん丸に見えます。

 

実は服に害を与えるのは、カツオブシムシの幼虫です。幼虫は茶色で小型、そして細長い形をしています。下に写真を掲載します。

 


 

 

カツオブシムシの成虫のエサは、花の蜜などで、幼虫の時に食べていた絹や毛織物には見向きもしなくなります。

 

駆除・防除の仕方

これらの虫たちは害虫なので、駆除が必要です。駆除には、防虫剤、殺虫剤などいろいろ手段があります。

 

しかし、シロアリ、ヒラタキクイムシは厄介です。家屋の木材に巣を作りますので、駆除は簡単ではありません。

 

シロアリについては、家の中で見つけたら専門業者に家屋を診断してもらった方がいいかもしれません。

 

ヤマトシロアリが生息しているのであれば、湿気を含んだ部分から拡がることはありませんが、イエシロアリだとどんどん家屋の木材が食い荒らされます。

 

茶色、小さい、細長い、この3つのキーワードを満たす虫は、多くが害虫です。発生したらなるべく早く虫の種類を特定して、その虫にあった駆除を行いましょう。

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