家の中に出てくる虫はいろいろいますが、黒くて細長くてうねうねと動く小さな虫、近くに寄ってよく見て確認したいんだけど、不気味で怖い・・・・
もしうねうねと蛇のように動くのであれば、その虫はヤスデの可能性が高いです。
ヤスデ、でネット検索すると気味の悪い写真が出てきます。でも、みんな大きいな、ウチに出てきたのはそんなに大きくないし・・・・
細長い黒い虫は高確率でヤスデ
ヤスデは大きなものから小さなものまで多種多様です。
家の中に出てくるヤスデは、住宅地の家屋であればおおよそ2cn位までの大きさのものがほとんどです。
周辺に落葉樹があると、その落ち葉の下に生息し、家屋の中に入ってくることがあります。
害はあるの?
ヤスデは人を咬んだり刺したりはまずしません。が、踏んだりして潰すと、腐敗臭のする体液が出てきます。
この臭いはかなりきつい臭いです。掃除をしても、残ったりすることもありますので、室内にヤスデが出た時には潰さない方がいいでしょう。
また、体液はアルデヒドなどを含んでいます。
体液に触ると、ただれた感じになったり、水ぶくれができる体質の人もいるので要注意です。
どうして家の中に入ってくるの?
ヤスデは5月末から7月辺りに大量発生が問題になります。卵から孵化するのが秋頃。そして一冬越して、気温が上がる頃に成虫になります。
成虫は落ち葉の下などにいるのですが、成虫になった頃は梅雨の時期に重なります。
雨が降ったりして地面に水がたまると、ヤスデは簡単に窒息してしまいます。そのため、水がたまると上へ上へと逃げる習性があります。
雨の後にヤスデが大量発生した、というニュースが度々地方ニュースなどでありますが、これは落ち葉の下にいたヤスデが水を逃れて人間の目に付く場所に上がってきたので、大量発生したように見えるのです。
とにかく上に逃げて水から逃れる行動をしているヤスデにとって格好の逃げ場があります。
それは家の壁です。家の壁は、屋根などで激しい雨の時にもそれほどの水の直撃を受けることがありません。
家の壁にはりついたヤスデは上へ上へと登り、壁の隙間などから屋内にもぐり込むのです。
屋内には雨が降ってくることはありません。そのため、ヤスデにとっては安全な場所になります。
駆除方法は?
家の庭に菜園があったり、落葉樹を植えている、近所に林があるなどの環境では、ヤスデはどこかにかなりの数生息していると考えてよいでしょう。
家の中に入ってくるのを防ぐのはなかなか難しく、忌避剤などを壁に散布するくらいしかありません。
また、室内に出た場合は、前に述べたように潰すのは絶対に避けましょう。殺虫剤で駆除するのが効率的な方法です。
気持ち悪いけどあまり嫌わないで
形などを見ると気持ち悪いのは仕方がありませんが、実はヤスデは役に立つ昆虫なんです。
ヤスデは落ち葉などを分解し、栄養豊かな土にしているのです。
ヤスデが多い地面は、作物にとって育ちやすい土からできています。潰さない限りは人間に直接の害はありませんし、人間にとってその存在は役に立つ存在である虫でもあります。
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