虫に刺された場所が、どこかにぶつけた時のように内出血している時ありませんか?
内出血を起こしたようになる、あるいは内出血するのには2つのタイプがあるんです。
刺された人が気づかないうちに内出血になっているもの、そして刺された人のある行動によって内出血のようになる、あるいは内出血してしまうものです。
アレルギー反応は内出血する時がある
刺された時に虫から毒を注入されると、人間の体は免疫反応で対抗します。これが過剰に起きてしまうとアレルギー反応になり、症状が重くなります。
アレルギー反応が起こると、血管を作っている細胞にも炎症が起きます。炎症を起こした血管の細胞は、細胞同士の隙間から血液が漏れやすくなるんです。
これを血管透過性亢進(けっかんとうかせいこうしん)といいます。これが原因で、刺されたところ周辺に内出血が起きてしまうのです。
これは痒みが治まった後にも起きる時があるので、時々虫刺されとの関係に気づかないこともあります。
自然に治ることが多いので、あまり気にする必要はありませんが、内出血がなかなか引かない時には医師の診察を受けましょう。
これがひどくなったものに、アレルギー性紫斑病があります。紫の斑点ができる、つまり斑点状に内出血があちこちで起きてしまう疾患です。
発熱、だるさなどが一緒に起きた時には医師の診断を受けて下さい。
ただし、アレルギー性紫斑病は、虫刺されだけでは滅多に起こりません。ウイルス、細菌などに感染した場合に起こります。
特に、4歳から7歳あたりで発症することが多いので、お子さんがウイルス、細菌を媒介するような虫に刺された時には要注意です。
痒みはとにかく早めに抑えて
そしてもう一つの原因は、痒みです。痒みそのものというよりも、痒みに対して、かいてしまうという行動です。
かき方が激しかったりすると、血管が傷つき、そこから内出血します。
痒みさえ抑えれば、かくこともなくなるので内出血は自然に吸収されていくのですが、かくことによって神経が刺激されてさらに痒みを感じて延々とかき続けてしまうこともあります。
予防策としては、虫に刺されたらすぐに痒みを抑えることです。
かく、という行為によって、いろんな事が起きます。内出血も起きますし、腫れた部分をかき壊して細菌などが入り、化膿してしまうこともあります。
かゆみ止めはただ痒みを止めてくれるだけではなく、その後の症状がひどくなるのを防ぐ役割もあるのです。かきたくなるのはわかりますが、かいてしまうと虫刺されの影響が長い期間続くことになりかねません。
小さなお子さんですと、特に痒みに我慢できずにかいてしまいがちです。
もしお子さんが刺されている、または刺されて痒いと訴えるのであれば、かゆみ止めを塗る、刺された部分を絆創膏などで保護し、刺激が直接伝わらないようにするなどで、かいたことによる影響、内出血が起こることを最小限に食い止めることができます。
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