昆虫って痛みを感じるの?痛覚はあるの?

 

人間は痛みを感じます。一般的に脊椎動物は痛みを感じると言われていますが、その他の動物の痛み、痛覚については様々な研究報告がされており、統一的な見解はまだありません。

 

昆虫の痛覚については、その生態、生活などから様々な考察がされています。昆虫は痛みを感じるのでしょうか?

 

痛みはなぜあるのか?

痛みはなぜあるのでしょうか?それは、体の危険信号と言われています。

 

ケガや病気で体のどこかが痛むということは、生命の危険になる可能性があります。それを知らせるために、体は痛みというサインを出しているのです。

 

また、危険なもの、危険なことを覚えさせるために痛みが必要です。これは痛みを与えるもの、と覚えれば避けるようになります。

 

痛みを感じるか感じないかは寿命の長さがポイント

生物のやらなければならない事の一つとして、子孫を残すというものがあります。痛みを感じるか感じないかは、これがポイントです。

 

人間の場合、生殖が可能な年齢になるまでに、10年以上かかります。それまでに死んでしまいますと、子孫を残す事ができません。

 

つまり、「生殖可能なレベルまで成長し、子孫を残す時までに死んでしまうと種の数が減る」ということを避けなければなりません。

 

そのために、体の危険信号を察知させ、死のリスクから少しでも遠ざけるために痛みはあるのではないかと言われています。

 

昆虫は数で解決する

昆虫の場合はどうでしょうか。昆虫は、寿命が短いものが多く、春に生まれても冬が来る前に死んでしまうものがかなりいます。

 

セミのように、幼虫の時期も合わせると数年の寿命を持つものもいますが、どうやらそういう昆虫種は、土の中に潜ったり、泥の中に潜んだりする事によって危険を回避しているようです。

 

つまりは、昆虫には痛覚はそれほど必要ないのです。

 

昆虫の体は、「遺伝子の入れ物」と言われる事があります。種の遺伝子を次の世代に受け継ぐための入れ物に過ぎない、という考え方です。

 

さらに、昆虫は産卵時に数を多くすることによって、なるべく多くの個体を残そうとします。

 

おそらくは、体のつくりを痛みを感じるように作るよりも、一世代の間隔を短くし、産卵数を増やす事で種を保っているのでしょう。

 

痛みを感じているのかもしれない、という報告もある

しかし一方で、電流などを使った実験をすると、その電流が流れた事を記憶して、電流が流れている場所に昆虫は近づかなくなる、という報告もあります。

 

これは、もしかしたら痛みを感じているのかもしれない、という可能性を示すものです。

 

また、昆虫種によって痛覚のありなしが分かれているのかもしれないという考え方もあります。

 

現在は痛覚がないと思われている

しかし現在では、生殖年齢まで時間がかかり、子供産む数が少ない動物が種の保存のために痛覚によって生命の危険を回避している、という考え方が主です。

 

しかし、痛覚そのものもまだ具体的にどういうものか、どう伝わってどう認識されているのかは不明な点があります。

 

昆虫に痛覚があるかないかの議論はまだまだ続きそうです。

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