スズメバチはそれだけでも強そうです。そのスズメバチの女王蜂となると、さらに強い印象があります。
ただでさえ攻撃性の強い昆虫の中の女王ですから、できれば会いたくないものです。でも、女王蜂ってどんな形をしているのでしょうか?他のハチと見分けがつくのでしょうか?
女王蜂と他の蜂はそもそも何が違う?
まずは、蜂の雄と雌についてです。蜂は、未受精卵から生まれると雄になり、受精卵から生まれると雌になります。
基本的に、産卵をするのは女王蜂だけです。女王蜂は交尾の後、精子を受け取りますが、ここから精子を取り出して受精させるか、それとも受精させないかで雄と雌になる卵を産み分けます。
働き蜂は全て雌です。そのため、受精卵は女王蜂になる権利と働き蜂になる権利を両方持ちます。
女王蜂になるか働き蜂になるかは、孵化後、幼虫時代に食べたもので決まります。
ミツバチの女王の決まり方
女王蜂の決まり方はミツバチで詳しく研究されています。
ミツバチの雌の幼虫は、孵化してから2日半はローヤルゼリーのみを与えられます。そしてその中でローヤルゼリーを与えられ続けた幼虫が女王蜂になり、花粉や蜂蜜を与えられた幼虫は働き蜂になります。
もし女王蜂が不慮の事故でいなくなった場合、ローヤルゼリーを与えられている幼虫の中から女王蜂が育ちます。その女王蜂が産卵を始めれば巣は存続されます。
しかし、雌の幼虫が全て働き蜂として育成されていると、産卵できる女王蜂は不在、将来的にも女王蜂が出てこないという巣の存続の危機になります。
そのようなケースでは、全てが雌の働き蜂の中で産卵を始める者が出てきます。
しかし、働き蜂が産む卵は全て未受精卵です。つまり、働き蜂からは雄しか生まれません。そうなりますと、その巣はいずれ働き手の不在、次世代を残せないということで崩壊してしまいます。
女王蜂が遭遇する事故とは?
女王蜂は、交尾をして精子を受け取るために外に出ます。女王蜂が外に出てから交尾をして戻ってくるまでは巣の存続に関わる重要な時期なのです。女王蜂は外を飛行中、捕食されたり、人間によって殺されたりする可能性があります。
もし、スズメバチの巣を安全に除去したければ、女王蜂を殺して、巣を崩壊に導くのは一つの手段です。
では、スズメバチの女王蜂は一目見てわかるのでしょうか?
見た目で判別は難しい
スズメバチの場合、働き蜂と女王蜂の区別はかなり困難です。違いと言えば、サイズが女王蜂の方がやや大きいくらいしかありません。
ミツバチですと、女王蜂は明らかに腹部が大きいので、一度見れば見分けは難しくありませんが、スズメバチは見分け方が非常に困難です。
しかし、巣を作り始める春に飛行しているスズメバチは、高確率で女王蜂です。この時点では働き蜂は成虫になっているものは非常に少ないからです。
もし、春先に家の周辺をスズメバチが飛んでいたら、近くに巣を作る可能性があります。警戒しておいた方がよいでしょう。


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