鳥、魚、獣、どんなカテゴリーでも、「どれが最強なんだろう?」という事は子供だけでなく大人も気になりますよね。
地球上で最も個体数が多い、そして種類が多い昆虫で、最強なのはどれなんだろう?そんな事を考えた事はありませんか?
でも、最強ってどういう事でしょうか?
カブトムシのような力強い昆虫が最強?スズメバチのような攻撃性を持っている昆虫が最強?それともゴキブリのような生命力を持つ昆虫が最強?
この記事では、最強の昆虫ってどれなんだろう?について解説します。
圧倒的なパワーを持つ昆虫
パワーを持つ昆虫、といえばカブトムシが真っ先に思いつきますが、実はもっとパワーを持つ昆虫がいます。
フンコロガシは、自分の体重の約1200倍の物体を動かす力を持っています。
これは、体重70kgのヒトが、84トンのものを動かせる、ということです。
84トンというと、今自衛隊が使っている戦車2台分の重さにほぼ等しくなります。
その姿から、カブトムシが最もパワーがあるように思えますが、実は意外なところに力自慢がいます。
水中なら無敵
昆虫は陸上だけでなく水中にも生息していますが、その水中で無敵を誇るのがタガメです。
タガメはゲンゴロウのような俊敏性はありませんが、その旺盛な食欲で、フナなどの淡水魚、ドジョウ、カエルなどを捕獲してエサにしてしまいます。
タガメは鎌形の脚で獲物を捕獲すると、針のような口吻を突き刺します。そしてそこから消化液を出し、獲物の肉を溶かして吸い込みます。
つまり、身体の中で消化するのではなく、身体の外である程度消化してから体内に取り込みます。
日本国内では、錦鯉もタガメのエサになってしまったという例があります。
馬も牛も食い殺すアリ
一匹では弱いが、集団になると圧倒的な攻撃力を誇るのがグンタイアリです。
このグンタイアリは驚くほどの群れを作ってエサを探し回ります。数十万匹に及ぶ群れも珍しくなく、中には百万匹を超える群れもあります。
そしてこのアリは、橋を架けないと渡れないような場所に来ると、アリ同士が抱き合い、アリの橋を作って仲間の道を作るという生態です。
そして獲物を見つけると集団で襲いかかります。生息する地域では大型の哺乳類でもこのアリを忌避します。
生命力だとやはり・・・・
生命力、環境への適応力だとやはりゴキブリです。繁殖力もさることながら、とにかく環境への適応能力がすごい昆虫です。
昆虫の中ではもっとも生命力のある種類と言えるでしょう。
しかし、ちょっと昆虫から離れますが、ゴキブリを越える生命力を持つ「ムシ」がいます。
それは、クマムシです。4対、8本の脚を持つため、昆虫には分類されません。緩歩動物に分類され、昆虫とは近縁です。
このクマムシは、150℃の高熱に耐え、絶対零度(-273℃)でも死にません。
さらに、乾燥、真空状態でも生きる事ができますし、高圧下でも身体がつぶれて死ぬような事はありません。
人間にとって致死量である放射線を浴びても平気ですし、電子レンジに入れても死にません。
そして、自分の代謝をコントロールして、100年生きる事ができるという怪物です。
昆虫ではありませんが、参考までにということで。
まとめ
結局、最強の昆虫は、環境、条件によって異なるため、これである、と一つに決める事は難しいでしょう。
現在地球上に生息している昆虫は、それぞれ長い間の生存競争を勝ち抜いて、種を守ってきたものばかりですので、どの昆虫も最強の要素を持っているのかも知れません。
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