蚊取り線香って身体に影響あるの?赤ちゃんには安全なの?

夏の風物詩である蚊取り線香は、様々な蚊除けの製品が開発されても、いまだに使われ続けています。

除虫菊という植物に含まれている、ピレスロイドという成分で蚊を駆除します。

駆除する、ということは蚊にとって毒です。そうなりますと、ちょっと心配な事があります。

人の身体に害はないのでしょうか?特に、赤ちゃんがいる家庭などは気になりますよね。この記事では、蚊取り線香が赤ちゃんにどういう影響を与えるのかを解説します。

蚊取り線香の成分は人に害があるの?

蚊取り線香有効成分は、ピレスロイドという成分です。

除虫菊に含まれる成分で、スイス人研究者によって発見されました。このピレスロイドは神経系に影響する物質ですが、哺乳類、鳥類にはほとんど影響しないと言われています。

また、ピレスロイドは光や、酸化によってすぐに分解されてしまう成分です。そのため、体内に蓄積しないと考えられています。

化合物については、害はない、とはっきり言い切るのは難しいのですが、ピレスロイドはほぼ人間の身体、赤ちゃんにも影響はないと考えていいでしょう。

とはいえ、気をつけなければいけない事はいくつかある

しかし、蚊取り線香は赤ちゃんにとって危険なものです。なぜなら火を使うものだからです。

まずは、煙です。火を使えば煙が出てしまいます。除虫成分はそれほどの影響はなくても、煙は赤ちゃんにとって有害です。

煙によって、赤ちゃんの喉、鼻、目などの粘膜に影響が出る事があります。閉めきった部屋で蚊取り線香を使えば、煙の濃度は非常に高くなります。

もし赤ちゃんが喘息の症状を持っていた場合、室内の煙で症状が発生、悪化するおそれがあります。

また、ハイハイをはじめた赤ちゃんには、この蚊取り線香は非常に危険です。蚊取り線香は火をつける事によって、除虫成分を含んだ煙を発生させます。そのため、使うためには火が不可欠です。

この火に赤ちゃんが触ると、当然火傷を負います。蚊取り線香の先端は、約700℃から800℃と言われています。これは、煙草の温度に比べると、やや高いくらいの高温です。

触れると、かなりひどい火傷を負う事が予想されますし、火傷の跡が残る危険性もあります。

また、幼児が蚊取り線香を倒してしまったり、ひっくり返してしまい、火事になる危険性もあります。

どうやって使えばよいか?

赤ちゃんのいる家庭で、どうしても蚊取り線香を使わなければならない場合は、煙と火に注意をしなければなりません。

まずは赤ちゃんのいない部屋で蚊取り線香を焚き、蚊を駆除します。その後、部屋に蚊が入ってこないようにして(窓などを閉める)、換気扇などを使って部屋の中の煙を排出します。

そういった処理をした部屋に赤ちゃんを入れれば、赤ちゃんに対する蚊取り線香の影響は最小限に抑える事ができるでしょう。

火がついている状態の蚊取り線香を赤ちゃんと同じ部屋に置いておくのは危険です。

ハイハイや歩き始めた赤ちゃんであれば、さらに危険度は増します。生命への危険も考えられますので、蚊取り線香を赤ちゃんと同じ部屋に置くのは避けましょう。

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