昔、日本の家庭には黒くて大きなハエが当たり前のようにいました。しかし衛生環境の整備によって、家の中ではあまり見かけなくなりました。
しかし、小さなハエ、コバエはなにかの拍子に大量に発生します。ハエは大きくても小さくても、うっとうしいものです。
この記事では、そういったコバエがなぜ大量に出てくるのかについて解説します。
大量発生するコバエは数種類
日本の家庭に発生するコバエは数種類あります。
まずはショウジョウバエです。果実や食品が好物です。キッチン周りや生ゴミ周辺に発生します。
キノコバエは植物を好みます。湿気の多い場所も好みますので、観葉植物の周辺によく発生します。
ノミバエは腐敗した植物、動物の死骸などの周辺に発生します。排泄物周辺にもよく見られます。
前の3種類と比べると、体がやや大きめのチョウバエは、湿った場所を好み、キッチン、浴室、洗面台などの排水溝周辺に発生します。
フンコバエは、名前の通りに排泄物を好みます。排水溝なども彼らにとっては絶好の住処になります。
ニセケバエは芝生の庭を持っている方は要注意です。芝生土壌で発生することがあります。腐敗物に発生しますので、腐敗物を除去することによって駆除が可能です。
なぜ大量発生するのか?
これらのコバエは、卵から1週間から2週間という短いサイクルで成虫になります。しかも産卵数が1匹の雌で数百になります。
そのため、数匹のコバエが家の中に入ってくると、2週間後くらいには数百匹のコバエが発生するということになります。
さらにそのコバエたちが産卵するので、あっという間に大量の個体数に到達します。条件が適していれば、1ヶ月で大量の個体が飛び回ることになります。
コバエの大量発生を防ぐには?
大量発生を防ぐためには、外からなるべくコバエを侵入させないことと、家庭内を繁殖するような環境にしないことです。
箇条書きにしますと、
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キッチンに出た生ゴミはすぐに処理する。
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生ゴミを捨てるときには密閉できる容器に捨てる。
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ペットの排泄物はこまめに掃除。
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ペットの体は清潔にしましょう。
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観葉植物の枯れた葉などはすぐに捨てましょう。
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排水溝周辺はなるべくきれいにする。
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バスルームなどはこまめに換気し、乾燥させる。
コバエを見かけたらどうすればいい?
最近では、コバエ駆除のためにトラップもあるようです。また、殺虫剤も効果的です。体が小型なので、ゴキブリなどと比べると殺虫剤の致死量は少なく、ちょっと薬剤がかかっただけでも簡単に駆除できます。
掃除などをきちんとしても、どうしてもコバエが減らない場合、コバエの大量発生の原因がどうしてもわからない場合は、専門の駆除業者にお願いしましょう。
まとめ
日本の家庭に発生するコバエには数種類あり、好む環境は様々です。
コバエの中には、腐敗物を好む種もあり、それらによって食中毒などの原因が媒介される可能性もあります。
コバエの大量発生の危険性は、暖かい季節だけでなく、冬にもあります。日本の家屋内の温度が冬でも高くなっているので、1年を通じて繁殖が可能です。
しかしこまめな対策、家庭環境を清潔にする、ゴミ容器の密閉化などでコバエの大量発生はかなり防ぐことができます。
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