蛆虫などの写真はありません。苦手な方も安心してお読み下さい。
ハエの幼虫、蛆虫が大発生。ゴミ箱はふた付きだし、一体どこから来たんだろう?そんな経験ありませんか?
突然、わいて出たように見えるので、「蛆虫がわく」という表現をよく使われる蛆虫。ゴキブリなどは「わく」という表現は使いませんよね。
ゴミをそんなに長期間放置したわけではないのに突然大発生する蛆虫、どうして大発生してしまうのでしょうか?
ふた付きのゴミ箱も油断できない
蛆虫はハエの幼虫ですので、ハエが産んだ卵から孵化します。でも、ゴミ箱にはちゃんとふたが付いてるからハエは入らないはず、と思っている方、いらっしゃいませんか?
実はふた付きでも安心できません。人間にとってはキッチリふたをしたつもりでも、小型のハエにとっては十分すり抜けられる隙間がある事が多いからです。
数mmの大きさのハエはちょっとの隙間でもにおいに誘われてもぐり込みます。完全に密閉できるふたでなければ、ハエに対しては意味がありません。
ゴミを捨ててすぐに蛆虫がわいたように見える
ゴミをそれほど長い間置いたわけではないのに蛆虫が大発生する、という現象はよく見られます。すぐに大発生するので、「わく」などという言葉が使われるのですが、これはなぜでしょうか?
それはハエの成長の早さが原因です。ハエが産卵すると、種によっては1日で卵から孵化しますし、ハエは1回に50個から150個程度の卵を産みます。つまり、ゴミ箱に1匹のメスバエが来ると、1日経てば100匹程度の蛆虫が発生することになります。
ゴミ箱に数匹のハエが来て産卵すれば、次の日には数百匹の蛆虫が孵化することになってしまうのです。
数日ゴミを置いただけでも大発生するのは、卵から孵化するまで1日程度という早さが原因です。おそらく、複数のメスバエがゴミにたかり、産卵したと考えられます。
成虫になるスピードも速い
ハエの幼虫は1週間ほどで蛹になり、4~5日で羽化し、成虫になります。卵が生まれてからトータルで2週間かからずに成虫となり、すぐに卵を産むようになります。
卵→幼虫→蛹→成虫→産卵→卵、このサイクルを生活環と言います。ハエは生活環が非常に早いため、次々と卵から蛆虫が孵化し、大発生するわけです。
どうすれば防げるの?
ハエの早い生活環に対抗するには、ゴミをためないこと、こまめに捨てることが一番です。
とはいえ、生ゴミは毎日回収してくれません。回収は週2回だけれども、回収場所のゴミ箱には毎日捨てられる、という恵まれた生活環境は多くありません。
生ゴミは小さな袋に小分けにして入れ、キッチリ口を縛ることが対策になりますが、バケツ回収の地域ではビニールと一緒に捨てるわけにはいかないでしょう。
密閉性の高いゴミ箱などに生ゴミを入れ、部屋の中にハエを入れないことが現実的な対策かもしれません。コバエ退治グッズ、ハエが嫌がる薬剤など、市販のグッズを駆使するのも一つの手段です。
蛆虫対策は、とにかくマメであることが重要です。数日家を空ける時などは、生ゴミをきちんと処理してから出かけるようにしましょう。
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