米にたかる虫はどこから来るの?なんていう虫?

米を保存してある容器の中に虫がいることがあります。密閉容器に保存している場合でも、中に虫がいる時があります。

 

総じて黒くて小さな虫、小さい蛾のような虫がいることもあります。これらは穀物の害虫として古くから知られている虫たちです。

 

この記事では、この虫が何なのか、どこから来るのかについて解説します。


 

米にたかる虫はどこから来る?

米にたかる虫は、下の写真に示した4種類がほとんどです。メイガは、幼虫が米をターゲットにしていますが、成虫の状態で米の容器で見つかることが多い虫です。

稲刈りの段階でこれらの成虫、幼虫、卵があったとしても、精米過程で熱が発生しますので、その熱で死ぬ個体が多いと考えられます。ですので、虫の侵入は精米後がほとんどではないでしょうか。

 

精米後に袋詰めをしても、メイガの幼虫はビニールくらいなら食い破ります。幼虫のサイズはかなり小さく、およそ1 mmくらいです。この小ささなので、食い破った穴はちょっと見ただけではわかりません。

 

密閉容器であれば外からの侵入は防げますが、人間レベルで密閉したつもりでも、多少の隙間ができる時があります。そういう場合は、隙間から侵入します。販売している段階で、はっきりと密閉容器として売っている物を使った方がよいでしょう。

 

メイガの場合は、幼虫は白くて小さいので目立ちませんが、成虫は黒いので米の容器の中では目立ちます。ですので、突然わいたような印象を受けることがあります。

 

どうすれば防げるか?

密閉容器に保存し、虫の侵入を防ぐこと、市販の虫除けも効果があります。また、これらの虫は低温環境では活動しなくなったり、成長が停止したりします。

 

活動、成長停止の温度の目安は、おおよそ12度から15度くらいです。密閉容器に入れて、冷蔵庫に保存するのが発生を防ぐ有効な方法です。

 

虫がいた米は食べても害はない?

これら4種の虫がいたとしても、虫を除去して洗った米であれば問題なく食べることができます。これらの虫には人間に害を及ぼすような毒を持つものはいません。

 

毒はありませんが、アレルギー症状は出る可能性があります(実際の報告はありません)。ダニなど、動物に対してアレルギーのある方は、何らかの症状が出る可能性はあります。

 

米同士がくっついているような状態が時々米の容器内で見られることがありますが、それはメイガの幼虫が繭を作るために糸を吐き、その糸に米が絡まったため、米同士がつながった状態になったためです。

 

コクゾウムシは、米の一つ一つに穴を開けて、その穴に卵を産みます。幼虫までは米をエサとしますが、成虫は米をエサにはしません。

 

コクゾウムシは白米を好み、メイガは玄米を好む傾向があります。

 

どの虫も、低温や乾燥に対してはそれほど得意ではないので、冷蔵庫に米を収納するのが難しければ、風通しの良い、冷暗所に保存すれば、ある程度はこれらの虫の発生を抑えることができます。

 

また、スーパーなどで買った米の袋のままで保存しておくのもおすすめできません。先ほども書きましたように、そのくらいの袋であれば食い破って中に侵入します。

 

米を買ったら、すぐにパッキン付きの密閉容器に移して保存することで虫の発生を防ぐことができます。

 

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