部屋に何か黒いもの・・・・なんだろう?と近寄ってみると、げっ!虫!
時々部屋の中に黒い小さな虫が大量に発生することがあります。季節は、夏、じめじめとした梅雨の時期、秋にも見ることがあります。
この虫は一体何なんでしょう?
黒くて小さい虫は何種類もいる
黒くて小さい、という条件だけだと、部屋の中に発生する虫は何種類もいます。
しかも大量発生ということは、まとまっているのですが、真っ先に思いつくのがゴキブリの幼虫です。
ゴキブリの幼虫は集団で行動する習性があるので、何匹もまとまって見つかることがあり、大量発生したような印象を与えます。
そしてシバンムシ。家屋の木材、本の紙、乾物などを食べてしまう害虫です。
黒くて小さい虫、しかも屋内ということになるとこの2種類が代表格ですが、実は最近特定された虫もいます。
時々、地方自治体のホームページで大量発生が警告される黒くて小さな虫がいるのです。
黒くて小さな虫が羽虫だったら・・・・
黒くて小さな虫が、羽虫のようだったら、そして数ミリ程度の大きさなら、チビクロバネキノコバエの可能性があります。
チビクロバネキノコバエが属するクロバネキノコバエ科の昆虫は、農作物に影響を与える害虫として知られています。
ただし、北海道には生息が確認されていません。本州、四国、九州などに生息しています。
大量発生する条件は、梅雨の時期、または秋雨の時期の雨が降った次の日、晴れると大量発生する頻度が高いそうです。
どこから来るの?
チビクロバネキノコバエは、腐葉土などかなり湿度のあるところに産卵します。その場所で幼虫、蛹を経て成虫になります。
もし屋内に観葉植物などの植木鉢があれば、そこが発生場所の可能性があります。
羽はありますし、飛ぶこともできますが、移動は歩くケースが多いようです。普通は2 mm以下という小ささですので、室内に植木鉢がなくても、家庭菜園などから簡単に室内に入ってきます。
大量発生は短期間
チビクロバネキノコバエの成虫は、寿命が非常に短く、3〜4日で死んでしまいます。
今日大量発生しても、数日経つといなくなります。が、その時に産卵している可能性がありますので、次の大量発生は高確率であります。
卵から成虫になるまでには、2〜3週間です。もし大量発生を見つけたら、2〜3週間後、雨が降った次の日や、気温が高くなる日は要注意です。
人間に直接害を与えるわけではないが・・・・
刺したり咬んだりと、人間に直接の害を与えることはありません。農作物への被害のみです。
しかし、フハイカビを媒介したりするので、衛生害虫に分類されています。
駆除は殺虫剤でできますが、大量発生させない方法となると、かなり難しい虫です。
キノコバエ、クロバエキノコバエの仲間は、昆虫分類の研究分野では「問題児」と言われるくらい研究が進んでいません。
そのため、生態が詳しくわかっておらず、適切な対処が難しい虫なのです。
まずは、室内の植木鉢は注意、ということくらいで、後は見つけ次第駆除するしかなさそうです。
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