この記事ではゴキブリについて解説しますが、ゴキブリの写真は使わず、イラストを使っております。安心してお読み下さい。
ゴキブリは幼虫から成虫へ蛹にならずに成長する不完全変態幼虫です。幼虫は羽がないこと以外は成虫とほぼ同じ形をしており、5回から7回の脱皮で成虫になります。
ゴキブリの幼虫は下のイラストのような形をしています。
ゴキブリの赤ちゃん、つまり幼虫は、家屋にとって危険信号です。というのは、ゴキブリの幼虫が歩いて外から入ってくることは少ないからです。つまり、家の中で卵から孵っている可能性が高いのです。
一匹いたらかなりのゴキブリの幼虫がいる
ゴキブリは卵鞘という卵が詰まったものを産みます。卵鞘には20~30個の卵が入っています。つまり、ゴキブリの幼虫が一匹いれば、20匹から30匹のゴキブリの幼虫が周辺にいる可能性が高いのです。
ゴキブリの成虫は基本的に単独行動をします。しかし、幼虫の間は集団で行動することが多いので、ゴキブリの幼虫を見かたらすぐに周辺を探しましょう。数匹のゴキブリの幼虫が見つかるかもしれません。この段階で一匹でも多く駆除しておく事が重要です。
どうしてゴキブリの幼虫がいるの?
高い確率で、家屋内に卵がある、またはあったことが考えられます。もともと家屋の中にいたゴキブリの成虫が卵を産んで、そこから孵化した可能性が高いのですが、他にも意外なルートがあります。
まずは、エアコンの室外機周辺です。常に温度が高く、ゴキブリが好む環境です。ここに産み付けられた卵が孵化し、ダクト、隙間などから家屋に侵入することがあります。
そしてダンボールも卵が侵入するルートの一つです。ダンボールは保温性があり、隙間に入ると暖かく、卵を産むには絶好の場所です。
倉庫などに積まれたダンボールに卵が産み付けられ、荷物とともにあなたの家に入ってくることは十分あり得ます。
ダンボールをいつまでも捨てずに家の中に置いておくと、その卵が孵ってゴキブリの幼虫がうろうろし始めます。
対策としては、ダンボールはなるべく早く片付けましょう。ダンボールに殺虫剤をかけても、卵にはあまり効果がありません。
どのくらいで成虫になるの?
ゴキブリの成長は、エサが多いか少ないかによって多少変わりますが、おおよそ2,3ヶ月(チャバネゴキブリ)から1年くらい(クロゴキブリ)です。
イラストに書きましたが、体に入っている線が黄色っぽいのがチャバネゴキブリ、白っぽい線があるのがクロゴキブリです。
チャバネゴキブリの場合、成虫になるまでにはそんなに長くありません。チャバネゴキブリの幼虫を見たら、すぐにでも成虫を駆除する準備をしましょう。また、部屋を清潔にすることも効果があります。
クロゴキブリの幼虫を見たら、彼らが成虫になるまでの約一年で、少しでも彼らを成虫になる前に駆除しましょう。成虫になると次々と卵を産み、さらに家屋内の個体数が増加します。
小さいうちに少しでも駆除することによって、彼らの次の世代の個体数を抑えることができます。
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