ゴキブリの卵は孵化までどのくらいかかる?孵化するとどうなる?

 

この記事ではゴキブリ成虫の写真はありませんが、卵の写真があります。

 

ゴキブリは繁殖力が強いと言われています。繁殖力が強いということは、卵をたくさん産むのでしょうか?それとも産み落とされてすぐに孵化するのでしょうか?

 

繁殖のために重要な卵について解説します。

 

ゴキブリはどうやって卵を産むのか

ゴキブリの卵は、卵鞘と呼ばれる鞘の中に入っています。卵鞘を下の写真に示しました。

 

この卵鞘の中に、20~30個の卵が入っています。鞘は、卵を乾燥から防ぎ、殺虫剤で卵を駆除しようとしても、鞘によって守られているのであまり効果がありません。

 

ゴキブリの雌は、この卵鞘を体外に出します。すぐに母体と卵鞘は離れず、クロゴキブリなら1~2日、チャバネゴキブリでは20日後に母体から離れます。

 

卵鞘は、縁の下、家具、家電製品の裏、排水溝周辺など、湿気のある所に産み付けられます。

 

卵が孵化するのはいつ?

クロゴキブリの卵は、卵鞘が母体から離れてから40日前後で孵化しますが、これは温度などによって多少のズレがあります。

 

また、卵鞘の中で越冬する場合もあります。

 

チャバネゴキブリの場合は、卵鞘は母体に20日前後くっついていますが、母体から離れるとほぼ同時に孵化します。

 

チャバネゴキブリの卵鞘はそれほど丈夫ではないので、卵を乾燥から守りきることができません。母体にくっついて乾燥から守られ、孵化の準備ができてから離れます。

 

もし殺虫剤でチャバネゴキブリを殺しても、メスにくっついている卵鞘から孵化する場合もあります。

 

1つの卵鞘から何匹孵化するの?

卵鞘の中には20~30個の卵があると書きましたが、実は種類によって多少違いがあります。

 

また、卵鞘内の卵が全て正常に孵化するわけでもないようです。

 

クロゴキブリであれば20匹前後が孵化しますが、チャバネゴキブリの場合は30匹以上が孵化します。

 

ゴキブリの中でもチャバネゴキブリの繁殖力は群を抜いて強く、チャバネゴキブリはほとんどの場合屋内で産卵・孵化をするので、家の中の個体数はどんどん増えます。

 

卵を駆除するにはどうしたらいい?

卵に殺虫剤はあまり効果がありません。卵鞘が守ってしまうからです。卵を物理的に潰すのが最も効果的な方法です。

 

とはいえ、ゴキブリの卵を指で潰すなんて、気持ち悪くていやですよね。

 

ライターやチャッカマンで焼き殺す方法もあります。ただこの方法は火を使うので周囲に気を配らなければなりません。

 

ただ、ゴキブリの卵鞘は、床に何かで固定されているわけではないので、掃除機で吸い取ったり(掃除機の中身はすぐに処分すること)、ほうきで掃き取ったりすることはできます。

 

また、卵鞘を見つけたら、そこは産卵に適した場所であるということです。周辺にまだ卵鞘がある可能性があるので、ベイト剤(毒入りのエサ)を置いておくと効果的です。

 

孵化したゴキブリの幼虫がベイト剤を食べると、確実に殺すことができます。そうすれば、次の世代の繁殖数を抑え込むことができるので、屋内のゴキブリの個体数が激減します。


 

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